東大改革案「全面秋入学とギャップイヤー(4-8月)導入」に想うこと   

 7月1日付日経朝刊のスクープとなった東大改革案の「全面秋入学とギャップイヤー(4-8月)導入」の2点セットであるが、 一般の若者の意見としてツイッターを覗くと、概ね歓迎ムードである。多くの識者・論者も関心があるようで、盛り上がっている。新卒一括採用の息苦しさ解消への期待感があったり、学術分野での世界との競争上当然といった声も聞かれる。


 私にとっては、日本における”研究・教育”の総本山とされる東大が、大学生の「社会体験(ボランティア・語学やその他学位に直結しない国内外留学)、就社に直結しないインターン」というギャップイヤーを認知するかどうかに一番注目している。それは、これからの大学の機能定義は「研究・教育(プラス社会貢献)」に「社会体験」が加わることになることになっていくからである。ギャップイヤー導入は、大学機能の再定義を意味するのだ。


 問題点・課題を考えると、当たり前だが、まず決定ではない。決まったのは、入学時期を4月から秋に移行した場合の影響を検討するワーキンググループ(以後WG)を学内に設けたということと、今年度中に秋入学に伴う課題を整理するというだけである。



 例えば、卒業を3月から8月に変えると、企業・官庁、国家試験も「春卒業」を前提にしているから構造的に無理といった既存勢力やガラパコス支持派からの反発や抵抗なども想定すべきで、議論のゆくえを注視する必要があろう。


 
 インパクトは強く、期待は大きいだけに、冷静にWGの推移を見守る、そして”2点セット”への共感メッセージをいろんな形で産官学の各セクターの主要プレーヤーに送り続ける必要性を感じている。
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by krisyoyogi | 2011-07-02 10:56

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