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来春新卒の採用は増える? 読売採用アンケート調査集計   

 6日付の読売朝刊に、「来春採用増やす企業は倍増の33社」(主要105社、4月19日~5月2日)とある。前年並み」(49社)が約半数を占めているが、就職氷河期のトレンドはそう変わらないと観たほうが、無難と私は思う。理由は、東日本大震災の業績への影響がつかみきれているのかという懸念と、新興国など海外経済の伸びを受けて採用増に踏み切る企業が、昨年3月の100社調査の14社の2倍以上となっているとあるが、これは日本で学ぶアジアを中心とした留学生を採用する可能性が高いからである。


 多くの企業が、被災地の学生が不利にならないよう配慮しているというのは歓迎したい。面接や筆記試験など選考活動の開始時期を遅らせる企業は、63社が「全国の学生を対象に遅らせる」とし、「被災地の学生を対象に遅らせる」27社と合わせ約9割に達している。しかし、根本的に就活の長期化・早期化による学生の修学への悪影響は改善されておらず、大学生からの視点や大学生を育てる視点を企業も大学も行政も、そして社会も早急に持つべきだ。

※JGAPのウェブサイトはhttp://japangap.jp

by krisyoyogi | 2011-05-09 00:23

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