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敢えて、例の「予備校生」に対して冷静な対応を!   

 まず、カンニングそのものを犯罪とする法律はない。誰が何の目的かはわからなかった時点までは、過激な報道があってもいたし方ないかもしれない。しかし、昨日の昼には「受験した予備校生」とわかったはずであり、そこからなぜ出身都市、わかってしまう出身高校、所属していた運動部、通っていた塾、父親のことをご丁寧に暴露しなければならないのか?さらに悪質なのはテレビの情報番組であり、祖父にコメントを取っていたが、全く持っておかしく、人権問題と感じる。事件の本質と全く関係ないではないか。個人的には、そういうお気軽な情報漏えいこそが社会の病根であり、犯罪に近いのはそちらの行為だと思う。

 袋叩きはやめ、青年をこれからどう立ち直せるかの視点こそが議論されるべきだし、そもそも大学の入学試験の管理体制の不備の反省と、受験生への混乱のお詫びが聞こえてこない。予見できていたリスクだ。普通の私立大学なら、あれほど多くの人を敵に回すような強弁はできなかったはずだ。大学は被害者としての側面はあるが、普通の企業ならまず顧客(この場合、受験生)とそのまわりのステークホルダーに誠意をもって自ら引き起こしてしまった混乱を謝罪し、今後の対応の指針を示すものだ。何より、カンニングを教室で見つけていれば、これほどのばかげた騒ぎにはならなかったのだから・・・。

# by krisyoyogi | 2011-03-04 15:43

「就職失敗」が原因で、大学生が46人自殺という国  3日警察庁発表から   

「就職失敗」が原因で、大学生が46人自殺という国  3日警察庁発表から_d0156306_2356346.jpg

昨年の自殺者は3万1690人で13年連続の3万人超え。「就職失敗」が原因・動機の一つと判断された人が、前年より2割多い424人に上り、うち大学生は46人で前年の2倍という。今年が昨年の倍になったらと一瞬考えて、「ギクッ」とした。厳しい就職環境を反映したとみられるが、昨日書いた「就活疲労外来」がいよいよ現実的になってきた。生きる強い力の持ち方を現在の教育は教えていない。Jギャップ(日本版ギャップイヤー)が示す「インターン・ボランティア・国内外留学」の統合プログラムを大学教育現場に持ち込むことが今すぐでも必要だ。就活協定をたった3ヶ月から半年縮めればJギャップは利用でき、大学生の国際競争力向上と生き抜く力を取得もしくは大きなきっかけ作りに寄与できると信じる。
 今朝の朝日の「経済気象台」の「柴犬」氏が筆者に近いことを発言している。

「日本の若い力を育もう」、いわく、「若者が意欲に欠ける。海外に出たがらない。しかし、彼らから目の輝きを奪ったのは我々自身だ。(中略)教育の中身を考え直すことが欠かせない。白紙で自分で考える能力、困難を乗り越える知恵と精神力を身につけさせたい。(中略)我々自身、もしもこういう教育を受けてポジティブ思考になっていれば、若者の意欲をここまで失わせることはなかったかもしれない。実際、いまの日本の教育では、国際舞台の他流試合に勝つことは難しい。残念ながら、教育は外国製に負けている」
全く同感で、私達の主張は「大学生(高等教育の現場)に国際競争力の提供を!」である。

 柴犬氏は、後段でこう表現している。「日本の教育を見直し、創造力に富む、知的にたくましい若者」、ほんとうにそんな大学生を生み出したい。一番知的好奇心と向上心が芽生えるときに、こまねずみのような会社訪問とありきたりな企業研究、最近は学園にピンポイントでの会社説明会も多くなってきた。リクルーターも俳諧して、学内は騒がしい。いや、そういう来てくれる大学はいいほうで、恵まれている大学だとも外部からは言われる。確かに超就職氷河期の今はそうかもしれないと納得しそうになる。

だけど、根本的に何かが違う。それは学生を育てるのが高等教育の本分であり、何も一部上場に学生を送り込むことが目的ではないということだ。本末転倒とはこういうことを言うのであって、あくまで「結果」としてそうなったらいいだけの話だ。「御校の人材なら是非ほしい」と企業や官公庁にいわせるような学びの環境と教育を提供することに注力すればいいだけだ。何より、媚びない秋田国際教養大学の成功が物語っているのではないか?現在多くの大学キャリアセンターは定形なハウツーの域を出ない活動しか行っていない。学内に「インターン・ボランティア・国内外留学」の3軸の統合プログラム(日本版ギャップイヤー:Jギャップ)を本格導入すべきだ。それを産(採用企業)も認知し、官(文科省・経産省他)も認証や交付金等で後押しする。少しでも不毛な就活時間を短縮してJギャップを導入しないと、柴犬氏の理想とする青年像は日本のどの大学からも生まれてこないだろう。

産官学・・・一体誰が責任とグランドデザインを持って、日本のリーダーになるべき高等教育の青年達の将来を考えているんだろう?「民」のひとりとして、残念でならない。

# by krisyoyogi | 2011-03-03 23:40

婚活疲労外来が墨田区に登場、「就活疲労外来」こそ必要!   

本日付朝日によると、結婚相談所に登録してもうまくいかずに悩み、心の病になる人が多いという。そこで生まれたサービスが「婚活疲労外来」だ。担当医は「婚活で失敗すると、自分のすべてを否定されたと感じるようだ」とある。
また「不安で不安で」「また次も断られるだろうとネガティブに考えてしまう」「断られた理由が知らされないので、全人格を否定されたように感じ、打ちのめされてしまう」というキーフレーズが拾える。それは、「婚活」を「就活」におきかえてらそのまま当てはまる。だから私が知らないだけで既に「就活疲労外来」存在するかもしれないし、就活の長期化・早期化の中、最悪1年半もの長きにわたり、学生の成長や可能性を考えずに、表面的にぐるぐる会社めぐりを要求する現状を続けさせると、病気の一つにもなるというのが私の主張だ。
 PCやiパッドの「同期」じゃないが、同じようなことを考える瞬間は世の中にはあるはずで、おそらく、「就活疲労外来」の話題はこれから出てくるはずだ。それとあまり考えたくないが、関係する事件や事故の発生だ。
 最後に「同期」といえば、ギャップイヤー文化を日本風にアレンジさせて「大学生の国際競争力をつけてもらいたい」というのが私の夢だが、年代・バックグラウンドを越えて、反響が出てきた。昨日など米国におられるマイクロファイナンスのマーケットをこじ開けられたTさんから「分野は違うが、同じ社会インフラの改革だから、共にがんばろう!」や「民」の概念をご教示いただいたNPOのリーダーIさんからも「がんばって、接点あるからぜひ今後連携を!」とメールを頂戴し、年甲斐もなく胸が熱くなってしまった。 

 くだんの記事の最後はこう締めくくられている。
 「マイナス思考の考えを修正してくれる人が少ないのも特徴だ。婚活の先輩など相談できる人をそろえておくのも重要だ」

# by krisyoyogi | 2011-03-01 09:02

身が引き締まる想いです!   

 SIJ (ソーシャル・イノベーション・ジャパン)のMLで紹介いただきました。
明日の日本を担う大学生・高校生の国際競争力向上のため、JGAPは働きます!

(以下転載)
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日本初のギャップイヤー制度の研究調査・導入推進・啓発をする民間団体
「日本ギャップイヤー推進機構協会」についてのご案内です。

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<概要>

2月23日、日本初のギャップイヤー制度の研究調査・導入推進・啓発をする民間団体
「日本ギャップイヤー推進機構協会」が誕生しました。

ご存じのように、「ギャップイヤー」は英国生まれの慣習で、
大学入学前後に約1年、「ボランティア・インターン・国内外留学」を
目的をもって行うことで、その後の中退率が減少したり、
有為な人材を輩出されることが実証研究でも証明され始めました。
日本では導入がまだ数校で、その導入促進は
人材の国際競争力強化の意味合いがあります。

例えば、1年半もの長きにわたる「就活」の4ヶ月間を制度として短縮し、
全国大学1学年の1割(7万人)が4ヶ月の「ギャップイヤー」
(例:プログラムされた福祉ボランティアと限界集落での一次産業インターン)に
振り替え(時給換算平均900円、一日7時間、120日で30日休み)するだけで、
400億円の労働価値を作り、社会的弱者に資することが可能との試算となります。

高度教育の競争力低下が日本産業の国際競争力低下と同様叫ばれる中、
”人財”の育成のため、今こそギャップ制度の導入が
各大学(あるいは高校)で検討されるべきとの問題意識があります。
砂田薫代表理事は、大学入学式と授業がほぼ半年なかった年に入学した、
いわば「強制的ギャップ経験者」で、この青年期の麦踏期間の
重要性と必要性を痛感して設立しました。

※ウェブサイトは工事中(3月中旬開設予定)で、
オープニングイベント発表と合わせ、またお知らせいたします。
当面個人ブログ「Jギャップは社会変革のイニシャル」をフォロー下さい。
http://krisyoyogi.exblog.jp/12972503/


<団体概要>
法人名:一般社団法人 日本ギャップイヤー推進機構協会(略称JGAP)
事業目的:大学等でのギャップイヤー導入のための調査研究・推進・啓発
事業ドメイン:ソーシャル・イノベーション全般に係る事業とコンサルテーション
法人設立:2011年2月23日
所在地: 東京都渋谷区
連絡先:Info.JGAP@gmail.com
代表理事:砂田 薫
代表ブログ:“Jギャップは社会変革のイニシャル” http://krisyoyogi.exblog.jp/
ウェブサイト:※現在建設中(3月中旬予定)
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会員の皆様、Ecooデータベースにご登録いただいている皆様からのお知らせ・
ご案内を「SIJインフォメーション」に掲載致します。
ご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
(内容によっては掲載をお断りすることがありますことをご了承ください。)

特定非営利活動法人ソーシャル・イノベーション・ジャパン(SIJ)事務局
TEL:03-6820-6300 FAX:03-5775-7671 
URL:http://www.socialinnovationjapan.org
ソーシャル&エコビジネス総合情報サイト「Social Ecoo」http://www.socialecoo.jp/

# by krisyoyogi | 2011-03-01 00:30

本日、一般社団「日本ギャップイヤー推進機構協会」を設立!   

本日法人登記が完了し、一般社団「日本ギャップイヤー推進機構協会」(東京都渋谷区)が誕生しました(東京法務局登記完了)。日本初のギャップイヤーの研究調査・導入推進・啓発をする民間団体です。
 ギャップイヤーは英国生まれの慣習で、大学入学前後に約1年、「ボランティア・インターン・国内外留学」を目的をもって行うもので、その後中退率が減少したり有為な人材を輩出されることが、実証研究でも証明されはじめました。
 日本では導入がまだ数校で、「人材の国際競争力強化」の意味合いでも制度の導入は急ぐ必要があります。私達は、日本の大学(高校もありえる)においての「オプション標準装備」、つまり制度を受けようと思えば誰もに選択肢が与えられるまで、がんばろうと思います。なぜなら、人は立ち止まって考えたい、寄り道してものをじっくり考えたい、とにかくがむしゃらに体を動かしたい、人と違う生き方を見つけたい、自分は何のためにいきているのか人に尽くすことで答えを見つけたい、なんて考えるのは当たり前だからです。

 原則入学が決まっている人か既に入学している学生が対象なので、単に遊んでいるだけなら、後に何も残りませんから、目的持って過ごしているかどうかの規律や基準はあるべきです。それは、言葉にすれば、社会体験と就業体験で、ギャップにはそこに「国内外留学」の軸が入るのが特長です。自宅からではなく、いつもと違う外部環境におかなければ、吸収できるものも限られてしまいます。その議論がJギャップ基準とか認証という形になっていくのでしょう。

 私達は、「産官学」で決めていくプロセスに、学生や社会全般の「民」の風を吹き込み、よりすばらしい制度(学内、行政両方)や慣習を創る必要を訴えたいと考えます。皆さん、どうかご支援をお願いいたします。
 Jギャップは、いわば「青春の麦踏み」のようなもので、後に成長するための準備期間と考えます。
 尚、ウェブサイトの開設は、開催記念イベントも含め、3月中旬を予定しております。当面は、このブログをウオッチくださいね!
尚、3月中旬立ち上がり予定のドメインは、シンプルに http://japangap.jp/ です。

本日、一般社団「日本ギャップイヤー推進機構協会」を設立!_d0156306_1511615.gif

# by krisyoyogi | 2011-02-23 15:13