<   2011年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧   

中国・江南地方(蘇州等)で ENROLMENT CRISIS(国立大学入学志願者数激減) 要因は少子化と海外留学   

 先ほど送られてきたCSRアジアのMLによると、中国・江南地方(長江南岸地域全体。蘇州、無錫、嘉興などを指す)だけでも、国内の国立大学志願者数が対前年比97,000人ものマイナスという。


 理由は、少子化と、海外留学が容易に可能になったことが、主な原因という。中国の”グローバル戦略”の現れ、姿勢かもしれない。中国でも大卒者の就職難は顕著で、この動きは、人材の差異化狙い、付加価値狙いともとれる。興味深いトピックスだ。
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by krisyoyogi | 2011-05-30 17:34

構想から10年『マレーシア日本国際工科院』が9月に設立    

 マレーシアの首都クアラルンプールに日・マ政府連携の『マレーシア日本国際工科院』設立される。東南アジアやインドなどから広く学生を募集して、高度な技能を備えた製造業向けの人材を開発拠点にしたい考えだ。「院」となっているが、修了すれば、大学院の修士課程扱いとなるようだ。

 規模としては、1学年130名で、2015年には2000名体制という規模感。日本からも40人あまりの教員を送り込む。産学交流を通じたビジネス直結で日本の工学教育を移転させる目的がある。日本の若者も、是非成長が見込めるASEANで、チャレンジしてほしいものだ。日本側の協力大学は九大・立命大等。

 それにしても、気になるのは、構想から10年もかかって、スピード感はない。お隣のシンガポールでは、この間に欧米の有力大学の誘致に成功している。日本が入ると計画が遅れるという嬉しくない汚名だけは避けたい。
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by krisyoyogi | 2011-05-28 22:56

今春大卒者3万3千人、求職者の1割弱が就職できない国   

 今春卒業した大学生の就職率は91.1%で、統計を取り始めた1997年以降で最低だった。
文科省と厚労省が本日発表した。しかも、東日本大震災で被害の大きかった東北地方の大学は、調査対象に含まれておらず、実態はさらに低い可能性がある。

 前年より0.7ポイント悪化し、「就職氷河期」と呼ばれた2000年春と並んだ。
不況に加え、震災後に企業が新規採用を絞り込んだことも影響したと見られる。

文科省の推計によると、今春の大学卒業生は約55万5千人。37万人が就職を希望したが、
うち3万3千人が就職できなかったと推計している。つまり、9%もの若者が職にあぶれてしまったことになる。

 卒業してそのままハローワークに通うということか。だから、「新卒」の肩書を選び、留年するいびつな学生も多く出現してきた。こんな具合だから、「就活」の早期化・長期化がまかり通る「負のスパイラル」に陥ってくる。

 JGAPが推奨するギャップイヤーのモデルは、縦糸の修学はきちんと押さえ、横糸として就業・社会体験(インターン・ボランティア・国内外留学)を組み込み、社会人の完成形に近く若者を育成することである。横糸の期間は、「就活」期間を半年でも1年でも短縮すれば、4年間の中で十分捻出できるとの主張である。

 何より、先行きが見えない中、社会不安による自殺(昨年は前年比倍増の46名)や事件の増加を危惧してしまう。

 若者の修学や就業・社会体験の環境整備は、大人の社会、すなわち大学・企業・行政・市民の責任だと強く思う。
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by krisyoyogi | 2011-05-24 16:33

15日日経社会面「米国の若者 途上国をめざす」は示唆に富む   

 若者の就職難はお隣の韓国もだが、米国でも深刻で、「大卒」の価値が薄れている。日経によると、ケネディ大統領時に設立された国際ボランティア機関である「ピース・コー(平和部隊)」は途上国で教育保健活動や事業など多岐にわたる支援活動をしていて、27ヵ月で終了後、7500ドル(約60万円)の手当てがもらえるという。学費の返済延期や減額もあり、雇用情勢の悪化と若者の社会貢献意識から、参加申請数が08年秋比で2割多いとある。これは、「ギャップイヤー」そのものだ。米国にギャップイヤーの定着が遅れたのは、この「ピース・コー」が一つの要因かもしれない。

 
 重要なことは、米国では新卒でなくても、必ずしも就職に不利にならないという現実だ。一定期間の異文化体験やボランティアは求職者の「売り」になる。隊員生活で培った精神面・語学力・問題解決能力・指導性など身につけるであろうから当然といえば、当然だ。


 日本で青年海外協力隊経験者が入社試験時に特別尊ばれるというのは、残念ながら少ないのではないだろうか。


 この国の問題は、これだけグローバルな経済・社会になっているのに、依然「内向き」で現役入学・卒業がよしとされるステレオタイプな人材へのものさしだ。そうして激戦をくぐり抜けて入社したエリート達が、3年の間に3割辞める現状はどう分析され解釈されるのだろうか。


 人の評価の多様性(ダイバーシティー)こそが、いま日本にもっとも必要な考え方ではないか。
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by krisyoyogi | 2011-05-20 22:53

来春新卒の採用は増える? 読売採用アンケート調査集計   

 6日付の読売朝刊に、「来春採用増やす企業は倍増の33社」(主要105社、4月19日~5月2日)とある。前年並み」(49社)が約半数を占めているが、就職氷河期のトレンドはそう変わらないと観たほうが、無難と私は思う。理由は、東日本大震災の業績への影響がつかみきれているのかという懸念と、新興国など海外経済の伸びを受けて採用増に踏み切る企業が、昨年3月の100社調査の14社の2倍以上となっているとあるが、これは日本で学ぶアジアを中心とした留学生を採用する可能性が高いからである。


 多くの企業が、被災地の学生が不利にならないよう配慮しているというのは歓迎したい。面接や筆記試験など選考活動の開始時期を遅らせる企業は、63社が「全国の学生を対象に遅らせる」とし、「被災地の学生を対象に遅らせる」27社と合わせ約9割に達している。しかし、根本的に就活の長期化・早期化による学生の修学への悪影響は改善されておらず、大学生からの視点や大学生を育てる視点を企業も大学も行政も、そして社会も早急に持つべきだ。

※JGAPのウェブサイトはhttp://japangap.jp
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by krisyoyogi | 2011-05-09 00:23

阪大教授・内閣官房参与でもある平田オリザ氏の「東北自由大学」構想   

 5月1日付朝日朝刊に劇作家の平田オリザ氏の提言が2点掲載されている。まず、復興住宅の中に芸術家や建築士、調理師や医師の卵たちが、半年から2年程度滞在できる施設を組み込んでいくことを挙げている。


 2点目は国内外のすべての大学との単位互換制度を持った「東北自由大学」を設置し、全国から学生を集めることである。後者は、学生はボランティア活動をしながら、自分の学びを選択する。教員もまた、各大学から2年単位で出向し、自分が本当に教えたい授業を提供するとしている。


 復興を担う若年層の移住・定住のため、一時的な国内留学を奨学金等を併せて推進する必要性も説く。

 2点とも、実現できれば、まさに「日本版ギャップイヤー制度(Jギャップ)」の概念といってよいだろう。ただ、4月1日に文科省は各大学に「学生の被災地でのボランティアに単位認定を」という通知を出しているが、これとて残念ながら大学の受け取り方は好意的でなく、唐突感の中、強制力もないところから、今のところ「笛吹けど・・・」の感が強い。

 頑なな大学を代えるには、大学自体が大学の価値向上に資するからという認識と、社会の評価や在学生の声、そして親御さんの後ろ盾が必要だろう。

※JGAPのウェブサイトはhttp://japangap.jp
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by krisyoyogi | 2011-05-02 00:19

鳴門教育大学阪根准教授の「キャリアプラン入門」講座   

 4月30日付読売朝刊にて、徳島大学の非常勤講師としても取り組まれているキャリア講座が紹介されている。それは、新聞記事を読ませるということだ。大学生はネットでニュースを読むことが多く、ニュースが平坦に並列的に読まれてしまうので、頭に入りにくいということが背景にある。そこで一工夫して、「未来に残したい記事を探そう!」という課題を設定すると授業が盛り上がるという例が挙げられている。
 
 このように、学生に一ひねりして、誘導していくことはこれからますます重要になってくると思う。

 すばらしい試みに違いないが、暗くて後ろ向きな内容の多い紙面から、未来志向の記事を探すのは難しいことかもしれない。それが懸念ではある。

※JGAPのウェブサイトはhttp://japangap.jp
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by krisyoyogi | 2011-05-01 23:57